篭ノ登山・水ノ塔山

カシミール３Dと国土地理院製作の地図画像により作成。 ２万５千分の１地形図「車坂峠」「嬬恋田代」。 水ノ塔山は東篭ノ登山の東にある２２０２ｍのピークです。

１９９９年８月１日に登った時の様子で @nifty「山の展望と地図のフォーラム」の「展望の広場」へ投稿したものです。 　３１日は絶好の展望日和にもかかわらず、会社で青空をうらめしく眺めていましたので、１日はいさんで出発です。群馬県内の山はあまり遠望はきかず、ちょっと不安になりましたが、１８号線で碓氷峠を越えると浅間山が実にきれいに見え、この様子だと問題はなさそうと一安心です。まっすぐ車坂峠まで駆け登り、高峰温泉の前に駐車です。 　ここからまず水ノ塔山をめざしますが、登り始めから山頂までほとんど岩道なるも特に危険な所はありません。小１時間の行程ですが、標高は２２００ｍを越えていますので眺めはよく、富士山、八ヶ岳などの眺めを楽しんで次へ出発です。東篭ノ登山までは細い稜線歩きになり、左側が大きく崩れ落ちている個所もありますが（赤ゾレ）、登山道はしっかりしていますので不安はありません。ここも小１時間も歩くといよいよ東篭ノ登山です。 　この東篭ノ登山は展望の山として FYAMAP でも有名ですが、昨日の北アルプスの眺めは掛け値なしに本当に素晴らしいものでした。穂高連峰・槍ヶ岳からはじまり白馬岳まですべてのピークが明瞭に眺めることが出来、朝も早く透明度も大変高い視界なので山肌の凹凸までよく見えます。例えばこの辺りから眺めると爺ヶ岳と剣岳が重なってみえ、ちょっと霞むとこの２つの山の区別は難しくなりますが、昨日は何の苦もなく区別が可能でした（このあたりのことは田代さんが続展望の山旅の中の湯ノ丸山の個所で述べられています）。以前、秋川の農夫さんが四阿山からの水晶岳、野口五郎岳の展望を話題にされ、大きなコメントツリーが出来ましたが、ここ東籠ノ登山からは展望位置が少し南になる分２つの山とも他の山に邪魔されずよく見ることが出来たと思います（あまり自信はありませんが）。 　やはり秋川の農夫さんから北アルプス全体をバランスよく眺めることが出来るのは四阿山と浅間山ではないかとのお話がありましたが、その通りではないかと思います。北アルプスの展望の名所は沢山ありますが、北の白馬から南の穂高・槍までバランスよく眺めることが出来るといった点では四阿山、湯ノ丸山、東篭ノ登山、黒斑山(浅間山)あたりが最高のビューポイントではないでしょうか。 　妙高・火打をはじめとする頸城山塊の山々も雲一つなくとてもよく見えていました。今日の火打でしたら富士山、北アルプス等超展望ではなかったかと思います＞Ａさん。その他四阿山から本白根山、草津白根山そして白砂山に至る山々の眺めも素晴らしかったのですが、そろそろこの辺で・・・。東篭ノ登山からの素晴らしい眺めはこちらで御覧下さい。 　帰りは池の平に下り、シャトルバスで高峰温泉に戻り、湯につかり極楽、極楽・・・。

東篭ノ登山頂からの四阿山（左）と草津白根山（右）です。

この辺りからも富士山がよく望むことが出来ます。